明日の記憶 
5月13日全国東映系ロードショー

(c)2006「明日の記憶」製作委員会

広告代理店に勤める佐伯雅行は、今年50歳になる。ありふれてはいるが穏やかな幸せに満ちていた。そんな彼を突然襲う「若年性アルツハイマー病」
「どうして俺がこんな目に・・・なんて俺なんだ」 こぼれ落ちる記憶を必死に繋ぎ止めようと、あらゆる事柄をメモに取り、闘い始める佐伯。毎日会社で会う仕事仲間の顔が・・・通い慣れた取引先の場所が・・・思い出せない。
知っているはずの街が、突然「見知らぬ風景」 に変わっていく。
夫を懸命に受け止め、慈しみ、いたわる妻、枝実子。
「お前は平気なのか?俺が俺じゃなくなってしまっても」 一緒に積み重ねてきた人生をいつか忘れてしまうのだ。ひりつく想いでそう訊く夫に、彼女は静かに答える。「私がいます。私がずっとそばにいます。」「記憶」を喪失してもなお忘れなかったものが、いつまでも美しい夕映えの空気に映えていた。

主演:渡辺 謙・樋口 可南子