公的介護保険の導入後、その柱となる「介護システムの基本理念」の確立はまさに急務であると思います。高齢者や障害者が、自立というプロセスを自ら選択し、より質の高い生活を継続的に施設や地域でおくれるように支援する、より専門的なアプローチが大変重要になってきています。さらに、現場サイドとして社会福祉の基本理念の習得やサービス基盤の整備、個別ニーズに対する「ケアマネジメント」の実施等、更にクリアな評価（アセスメント）といったものが、課題として遡上して参ります。
そこで今回、在宅サービスネットワークとして知られている、シドニーのホーンズビー・クーリンガイ・ホスピタル地域保健サービス 「 Northern Sydney Health 」 圏域で長年にわたり地域福祉の担い手として活躍された、 Patti Hughes 氏を講演者として、オーストラリアから来日していただくことになりました。
今回、オーストラリアの福祉・介護現場について、最新情報のご提供をいただき、福祉サービス全般にわたってのクライエント支援の方法等、再考する良き機会になればと願っています。
また、この講演会にゲストとして 同志社大学教授　上野谷加代子氏を、お招きしました。